商品撮影 用語解説
写真表現における基本概念
被写界深度
商品撮影をするに当たっての表現には、写真全体を精鋭な画像として捉えるパンフォーカスと呼ばれる描写方法と、特定の部分を精鋭な画像とし、その他の部分を不精鋭なものとする方法があります。商品撮影はその商品を売れる方向に導く写真と言えるのですが、このピントの合う範囲の調整は、コマーシャルフォトスタジオに於いて非常に重要な表現ファクターといえるでしょう。このファクターと深く関わり合う概念として、被写界深度と言うものがあります。これは画像を製作するに当たって、カメラに装着するレンズは、ピントを合わせた一点を中心にして、その前後のある範囲にも実用上鮮明な像を結ぶのですが、これを許容ボケまたは、許容錯乱円といいます。そしてこの範囲を被写界深度と言うのですが、これは被写体までの距離やレンズの焦点距離、絞り値によって決定されます。これらの要素を巧みに操ることによって、消費実感を強烈に感じさせたり、消費者のイメージを膨らませたりすることで、購買意欲をかき立てる商品写真となるのではないでしょうか。