COLUMN
商品撮影スタジオには日々、衣食住に関するあらゆる商品が持ち込まれ、業務が展開されているのですが、近年、急速なデジタル技術の発展に伴って、広告写真としての表現領域が大幅に広がり、新しいスタイルとして、商品その物を写真とすること以外で、インパクトのある、コマーシャルフォトにする様な商品撮影も増えて来ました。例えば、芳香剤などのコマーシャルに使用される場合で、芳香剤自体の立体表現は行わずに、そのアイテムの持つ独自の香りをイメージだけで伝えると言うようなビジュアル表現です。これは、写真を広告媒体に於いて活用する場合、単なる物体表現の手段としての枠に留まっていないケースと言えます。スタジオ・ビットワンでは、このような要望にもお応え出来る様、西暦2000年を期にフィルムワークを徹底廃止し、デジタル専門のコマーシャルフォトスタジオとして、従来には無かった多彩な表現方法を開発すべく、努力を重ねて参りました。下記に掲載しました商品撮影は、一見ジュエリーのイメージフォトのように見えますが、実は、貴金属業者様からの依頼では無く、ある経営コンサルタント会社様が打ち出した、経営理念の表現に当たって必要なフォトパーツとして製作したものです。この依頼に当たって、商品撮影スタジオとしての事前の準備は、依頼内容がきわめて抽象的な物の為、経営理念を深く理解した上で、その表現方法の模索に膨大な時間を費やすと言う事でした。このように、ターゲットとなる商品を撮影すること以外の表現方法で、そのアイテムの持つ独自のイメージを限りなく追求すると言う手法は、もはや、商品写真撮影業界に於いて、必要不可欠なものとなりつつあります。